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めもがき


by tori-c

求めよ、さらば与えられん

帯をめぐる冒険は、あれから少し後、終わりを迎えました。そうです、残る2冊が見つかったのです。
7軒ほど書店を訪ねた頃、学術文庫の揃い具合や新刊の入庫状況、立読みまたは購入意志を持った人の有無などから、私は気付きましたよ。学術文庫を読む層の人間がくる書店ほど、発見の可能性が高い、と。要は、餅は餅屋、ということですよね。これはもう、至極当たり前のことで、入荷を左右する書店側の考えに立てばそりゃあそうだと思うことなのですが、日頃縁のないラインの文庫ですもの、どんな本があるのかさえ知らなかったので、その層を読み取ることに手間取って、気がつくのが遅くなったんですよね。いやまあ、私の頭の回転が鈍いことの言い訳ですけどね、はい。
そこで、導き出した答えは、やや年嵩の会社勤めの人間が多く集う店に求めるものはあるに違いない、でした。更に言えば、常から在庫がふんだんにある超大型書店では重版入庫の見込みは薄く、中の上規模でそこそこの棚がありつつもそれなりに回転する(売れる)書店が望ましい。つまり、会社員が多く利用する駅近の中規模書店だ。よし、ターゲットはそこにいる! いや、在る!
はたして、新幹線が止まる某駅の書店にてそれらは発見に至りました。3冊帯付き平積みという光景は、さながら三色同刻。おめでとう、私(笑)。やはり帯は3冊共通で、それなら1冊あればいいやと、折角見つけたにも関わらず買わずに帰ってきちゃいましたが。

案外短い冒険で済んだことにホッとしています。ありがとう神さま、叩いた門は開かれたよ!
by tori-c | 2010-09-17 00:28 | 日常